「あっ、こんなとこにあった!」と気付くためのブログ

奇想天外な発想の源はあなたがすでに持ってます。

夢を持って生きてますか?
 
聞くと大抵、「特には持ってないかなぁ…」というような反応でしょう。
 
むしろいい大人が「夢があるんだよね」なんてなことを言うと、一応「いいですね!」なんて言うかもしれませんが、本音では(能天気だねぇ…)と感じるんじゃないでしょうか。
 
我々大人はよく子供に対して、
「夢を持つのはいいことだ!」
「大きい夢を持つんだぞ!」
などということがありますよね。
 
いいですよね。
夢を持たせることはいいと思います。
 
ただ、何を思って夢を持たせようとしているのか?です。
言っている側の我々大人がです。
 
「サッカー選手になる!」
「医者になる!」
「お菓子屋さんになる!」
 
まぁ色々あると思いますが、何かに気づきませんしょうか?
 
どうもたいていの場合、何らかの職業を言っていることが多いと思うんです。
すでに存在している職業です。
 
その中で選んでいるんです。
 
なぜでしょうか?
 
子供はけして馬鹿じゃありません。
言語化できないだけで、いろんなことを受け止めています。
また価値基準が大人と異なります。
 
その価値基準は成長するにつれ大人たちの言うことに合わせています。
モノごごろつく前から大人の価値基準を聞かされ、怒られ、褒められ育ってきています。
 
そうしていれば、小学校3年生くらいにもなれば十分大人がどういった回答を期待しているのかをわきまえる術(すべ)を心得ています。
 
小学校高学年で夢を聞かれ、
「木の上で暮らしたい!」
「世界一のダイヤモンドを手に入れたい!」
「ずっとゲームしていたい!」
などという子供がどれほどいるでしょうか?
 
上の例は非常に子供っぽいです。
幼稚です。
ただ、素直な意見だと思うのです。
 
こういった回答を受けると、そうかそうかと一旦受け止めつつ、
「それじゃどういう人になりたい?」
「何をしたい?」
などと聞いてみるのではないでしょうか。
 
暗に職業の方向へ向かわせてます。
そう聞かれた子供はハタと悩みます。
分からないのです。
 
そりゃそうです。
今までそれほど職業など気にしたことはないですから。
知っている職業など、挙げても大した数にはならないでしょう。
 
しかもどうやらワクワクするような、大人が期待するものを提出しないとならない様子です。
聞いている大人は今か今かと待っています。
 
(どうしよう、トラックの運転手じゃまずいよな、別にやりたいわけでもないし、、、スーパーの店員さん、お医者さん、総理大臣、、、うーん、どれも違うなぁ、あ、そうだ学校の先生なんかどうだろう、、、そんなに興味はないけど、考えてみるとみんなのリーダーみたいで面白そうだし、何でも知ってるし、何より大人からエライ!と言われそうな気がするな。よしこれにしとこう!)
 
かくして、
 
「学校の先生!」
 
「!!」
「なに、学校の先生!それは偉いな!そうかそうか。それなら沢山勉強しなくちゃな!」
 
「うん、がんばる!」
 
微笑ましいですね。
これが本心ならばです。
 
もちろんみんながこうだとは言いませんが、多少なりとも大人の顔色を伺って考えてるんじゃないでしょうか?
 
でなきゃ、こんなにみんなの夢が重なりますかね?
 
下の表はからの第一生命HPからの抜粋です。
(>第一生命さん、保険には入ってませんが、お借りします(。-人-。) )
 

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そろそろ、大人たちはこの不自然に「作られた夢」に気づくべきですよ。
 
ポイントは2つです。
① 夢は職業だと考えてしまっているところ。
② 知っている職業が非常に限られていること。
 
この二点観点が違いますが、どちらも問題だと思います。
 
ただ、大枠でみると、結局のところこう言えると思います。
 
視野が狭い!!
 
この視野の狭さはどこから来るのでしょうか?
 
そうです、お気づきでしょうが、大人が植え付けているのです。
 
大人が自分たちの狭い価値基準を知らず知らずのうちに子供に刷り込んでいるのです。
 
夢とはなんでしょうか?
大きい小さいを置いておいて、まずは自分の人生の価値をどう見るかといことではないでしょうか?
 
自分の親や祖父母など近しい人間を病気で亡くしてしまったという子供はもしかするとそれがきっかけとなって、「医者になる!」「薬の開発者になる!」など考えるかもしれません。
これは本音で言っている可能性が高く、いくら上の表の上位にあるからと言って、同じように否定する対象とはなりません。
 
先の2点の問題点も彼(彼女)にとっては問題ではないでしょう。
仮にいろんな職業を見たり、様々な生き方を目にしてもさほど変わらない可能性が高いです。
むしろ、世の中にはそういった病気で亡くなっている方が多いと知ることで決意を強くするかもしれません。
 
夢とは「何」ではなく「状態」だと思うのです。
 
その一つの姿として、職業があるのかもしれませんが、厳密には現在は無い職業であることも多いと思うのです。
私の地元には、ダンスしながら焼く焼き鳥屋さんがあります。
50代くらいのおじさんが一人で。
持ち帰り専門の焼き鳥屋なのですが、面白いし焼き鳥もおいしいので、よく売れてます。
しかし、彼はダンスする焼き鳥屋を昔から夢にしていたのでしょうか?
 
違うと思うのです。
正直言えば、やりたいことをやっているだけなのかもしれません。
ただ、押しつけがましくなく、もし世の中の人にこのスタイルを受け入れてもらえるのであればありがたい、ということかもしれません。
 
人生において夢は非常に重要です。
 
子供たちの夢を大事に守ってあげたいと思います。
 
ではまた。。