「あっ、こんなとこにあった!」と気付くためのブログ

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恐るべき敵

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一体何処にいるのでしょうか?
恐るべき敵。
それはあなたに敵と悟られぬよう、味方を装って近づきます。
あなたはその人を無視できません。
何故ならあなたはその人をある意味信頼しているからです。
しかもその敵はあなた自身も持ち合わせているのです。
そこが厄介なのです。
敵はそれを知っています。
実はあなたは陥れて欲しいと願っていることを。
その敵を味方だと信じたいということを。
 
さて、そろそろぼんやりお気づきでしょうか。
恐るべき敵とは何でしょうか?誰なのでしょうか?
 
それは「普通の人たち」です。
 
街で行き交う人たち
満員電車で通勤する人たち
会えば挨拶する人たち
あなたの同僚
あなたの友人
あなたの家族
 
要するに周囲の人々すべてですが、こう言われる方もいるかもしれません。
 
「でも変わった人たくさんいるよ!」
 
そうですよね、普通と言っても全員同じ性格などあり得ませんよね。
もちろん変わった人たちもいるでしょう。
 
でもここでいう「普通の人たち」とは、「日々目先の事だけ気にしていればいい」「自分の人生は何も特別なことは起きない、起こしてはならない」
と考えている人たちのことです。
 
もちろん誰だって不幸な事は避けたいと思います。
 
ここでいう「特別なこと」というのは、他人と異なる行動を能動的に取るかということです。
 
さて、例えばあなたがどうしてもパン屋を開きたいと考えているとします。
自分が作りたいパンというのは、健康的で且つ購入しやすい自然派低価格路線です。
高くておいしいパンは多いですが、オーガニックで低価格はほとんどありません。
しかし、パンは主食でもあるため、毎日の食材です。
それがスーパーと比べて3倍も4倍もしたのでは通常の家庭では難しいです。
 
その難しい課題を克服してせめて通常のパンの1.5倍程度に抑えたオーガニックパン屋をやりたいのです。
 
初期投資はかかりますし、今まで店を開いた経験などありません。
いわゆる普通のサラリーマンですが、パン屋をやりたい夢は以前からありました。
周囲からすれば単なる衝動のように思われるかもしれないのですが、本人としては非常に強い意志があります。
 
突然のようにパンの材料を買い込み勉強を始めます。
 
正直言って、家族からすると何が彼をそうさせているのかさっぱり分かりません。
いままでの生活に特別は不満はないのです。
これからもこのまま維持してもらえれば問題ないのです。
 
そこにきてリスク海の中に飛び込むような真似を始めているのです。
家族をはじめ周囲の人間には奇異としか見えません。
 
当然止めに入ります。
「いったいどうしたんだ!?」
「今のままでいいじゃないか!」
「子供の将来を考えろ!」
 
この様子は、洗脳宗教が引き戻そうとするのと大して変わりません。
もちろん、周囲の人たちは良かれと思って止めていますが、非常に主観的です。
 
そのような人たちとあなたが会話をしたところで、そもそも思考の次元が違っているので全くかみ合いません。
そうこうしているうちにあなたはだんだん、実は周囲の普通の人たちこそが、恐るべき敵なのだと考え始めます。
 
彼らは自分たちこそ普通と思っている。普通とは、最もあるべき姿だと。
それはある意味そうかもしれませんが、問題は自分の人生は何も特別な事なく、ただ何事もなく過ごすことが正解だと考えている部分です。
それこそが普通であり、当たり前だ考えているのです。
逆に自分たちと異なるのは異常なのだと。
 
だから金持ちや有名人などの成功している人たちは異常なわけです。
 
そういう人たちは、自分とは離れた存在であって、自分に近しい人がそうなる事に対しては、表面上歓迎しつつも懸命に阻止しようとします。あるいは心の中で見放します。
 
さて、この「恐るべき敵」。
これはあなた自身の心の中にもいます。
 
だからこそ同調してしまったり、誘われると安心したりするのです。
要するに甘えですね。
 
人は誰でもラクしたいですし、逆に辛いことやリスクのある事は避けたいものです。
 
と言って常にツラい方の選択が正しいとも限りませんが、経験上8割方は長い目で見れば「辛い選択」の方が正解のような気がします。