「あっ、こんなとこにあった!」と気付くためのブログ

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戦争と平和

トルストイの話じゃありません。

私、読んだことありませんし。。

 

世の中の矛盾の話です。

 

根本的に矛盾というのは必ず存在するかもしれませんね。

 

「殺生してはならない」

と言いながら、何の生物も殺生しないで生きて行くのは無理ですよね。

 

で、今日の話は戦争と平和です。

 

まず誰もが、基本的には平和を求めますよね。

 

では平和とは何なのかと。

 

大きくは平和とは戦争・紛争のない世界、と言いますね。
イデオロギー宗教観、価値観などによる、大きな衝突などが無い世界、とも言えるかもしれません。

要は

複数の死人が出るようなもめ事」

が無い世界。

 

小さくは「犯罪と呼ばれるもの」や「争いごと」

が無い世界。


でも一方では、みんな自分の利益は守りたいですよね。

利益というとやらしいかもしれませんが、生活する上で必要、または欲しいものです。


一人ひとりは必ずしも利己的ではないかもしれませんが、

人が集まって大衆になっていくと、お互いが生活するのに必要で端的な要素に、求めるものの共通項を重ね合わせて行きます。


マズローの欲求5段階説でもそうですが、もっとも底辺の部分は自分の存在を脅かすものの排除がじゅうようですよね。

とにかく、人間は個人であろうが集団であろうが、まずは自分の存在の安全性の確保を何よりも重視すると思うのです。

 

一方、集団の理想的なモチベーションは、他人への思いやりなどが長期的にはお互いの存在を繁栄させるものと考えるかもしれません。

 

でも、それはマズロー的にはもっとも最上段の理想の追求じゃないかと思うのです。

 

なので、自分たちを脅かすものを認識していない間はOKかもしれませんが、一旦現れると一気にその危険対象への破壊活動へ進むのではないかと。

で、悲しいことにその行動はどんなに残虐であろうと、正当化されると思います。

 

イラク派兵なんかそうです。

 

平和は、個人が発信する場面では理想として語られますけど、実行する集団においては他への攻撃を正当化する道具に成り下がってしまうと思うのです。


平和っていうのは、まずその集団が全員生き延びることが前提なんだよなぁと思います。

 

ま、当たり前なんですけどね。。

 

でもこのことは、その集団がたとえば全人類のうち少数第三位以下の%であろうと、関係ないんですよね、きっと。

自分たちが死んでも世界を平和にとは絶対に考えませんよね、きっと。


だから、自分たちが生き延びない平和はありえないってことになりますよね。


さらには、自分たちの存在を脅かす存在は、そのまま平和を脅かす存在として考えちゃいますよね。

 

で、攻撃して、その行為は正当化されます、、、と。


「平和!平和!」と謳いながらその実戦争・紛争へと人を駆り立てるこの状況は、人間の存在におけるもっとも大きな矛盾と考えます。

 

この事実というか背景を、人によっては「陰の支配者によるコントロール」とか「メディアコントロール」とか言うかもしれませんけど、いやいや一方で民衆が欲している側面も大いにあるはず、と思ってしまうわけです。


これは行動原理は理念ではたちうちできないと思うんです。

 

戦争だけではないです。


企業であっても、理念と企業の向かう原動力とは異なっていることが多いですよね。

企業は当然ですが、自社の存続を何より重要視しますよね。

そのため企業のいわば血液であるお金を常に求めるわけです。

 

結局金のために、他社や環境、場合によっては顧客そのものを食い物にしながら生き続けていこうと考えてしまう存在なんだろうなと。

 

だから、まず重要なことはその側面があることをしっかり認識することなんだろうなと。

で、謙虚に行動することなんだろうなと。

 

偉そうで済みません......m(_ _)m


一個人で考えても同じかもしれませんね。

生きる上での理念なんてのも、うっかりすると、根源的な野心(自己の存在の確立)が人を簡単に呑み込んでしまうのかもしれません。


理想や、理性は人間を他の動物と分断した存在たらしめるものなんだとは思うし、これまでの繁栄の原点なんだろうとも考えるんですが、同時に非常にもろいものであるとも考えてます。

 

でもですね、極限状況ですでに生存の危険が決定的になっちゃったような状況では、物理的な肉体の存在はあきらめて、人はその精神的な存在だけをしっかり残そうと非常に崇高に理性的にふるまうことができるのかもしれません。


これが解脱とか悟りの境地とかいうことかもかもしれませんね。また、即身仏とはそれを求めたものかもしれません。

 

並じゃできませんね!

 

今回もお読みいただきありがとうございました。